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通崎睦美 選 展 2004年5月11日(火)から6月29日(日)


アンティーク着物コレクター、エッセイストとしても注目を集める、京都在住の音楽家通崎睦美さん。生活の中にさりげなく豊かさや楽しみを取り入れる、ユニークでしなやかなライフ・スタイルは、様々なメディアで紹介され、たくさんの人々の共感を得ています。
そんな達人通崎さんの視線をなぞることで、私達もアンティーク、美術をより深く楽しみ、より豊かに暮らすヒントが発見できるかもしれません。

本展では銘仙着物、アンティーク小物等の通崎コレクション公開の他、近年通崎さんが手掛けている新作着物のプロジェクト。そして現代アーティストから老舗和菓子店までに至る「通崎好み」の一端を、美術館収蔵のコレクションと共に紹介します。


「水の庭」と「花の庭」

クロード・モネの「睡蓮」シリーズは、パリ郊外ジヴェルニーにあるモネのアトリエの庭に、セーヌ河の支流から水を引き睡蓮を浮かべて描かれました。このモネの庭は、睡蓮の描かれた『水の庭』(「池の庭」とも呼ばれる)と、モネ自身が「絵具箱」と名付け、様々な色彩の花を整然と並べた『花の庭』の二つのブロックに分かれていました。
このモネの庭をテーマに会場は構成されます。


モネの「睡蓮」が展示される新館は「水の庭」として通崎さんと交流の深い現代美術作家・戸矢崎満雄氏によって新作「水の音」が公開制作されます。
本館の展示は「花の庭」として、まさに絵具箱のような通崎さんの箪笥から、銘仙コレクションを中心に色鮮やかに展開します。2階では山崎暢子さんの静謐なタイルの作品も彩りを添えます。


カフェには通崎さんお勧め京菓子「末富」による、大山崎限定カフェ・セット (※)が登場します。

※ 末富の和菓子:毎週土曜日(コーヒー紅茶セット¥700、限定30個;予定)

戸矢崎満雄ボタン作品制作風景/渋川市美術館 末富大山崎限定菓子セット(イメージ

末富菓子 『ボタン』

通崎睦美コレクション『半襟』


プロフィール

通崎睦美

戸矢崎満雄 

山崎暢子

協力

京菓子 末富

次田株式会社


 



クロード・モネ 「エトルタの朝」

ポール・シニャック 「ヴェネツィア」

クロード・モネ 「睡蓮」
アサヒビール(株)コレクションの、新緑爽やかな季節に相応しい、ここちよい光に満たされた水辺の風景を展示いたします。

クロード・モネ(1840-1926)「エトルタの朝」。フランス、ノルマンディー海岸に位置するエトルタ。この地の奇岩の断崖は、クールベやセザンヌなど、多くの風景画の主題となりました。モネの代表作「睡蓮」の連作は、パリの郊外、ジヴェルニーの邸宅の一角に作られた、池に浮かぶ睡蓮と、水面に反映する空や光に視点が注がれています。

モネに感銘を受けて画家を志したポール・シニャック(1863-1935)は、一瞬の光を点でとらえる技法、点描によって知られています。水の都「ヴェネツィア」の大運河を行き交う帆船の向こう側には、サン・ジョルジョ・マジョーレ教会が見えます。


マルク・シャガール(1887-1985)の「春の恋人たち」では抱擁する恋人を、生命の象徴、太陽とともに描いています。戦争、迫害、愛する妻との別離、数々の人生の試練を乗り越えたシャガールの、永遠の愛の世界が表現されています。
本館では春のしつらいを中心に、河井寬次郎、濱田庄司、バーナード・リーチほか陶器作品約100点を展示いたします。


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