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大山崎山荘美術館 企画展
河井寛次郎 炎の造形
会期:2007年9月20日(木)-12月9日(日)

本展は陶工・寬次郎の技法と造形の多様さに焦点をあてて検証する展覧会です。
河井寛次郎(1890-1966)は、島根県安来に大工の棟梁の息子として生まれました。東京高等工業学校(現在の東京工業大学)窯業科、京都市立陶磁器試験場を経て独立、京都五条坂で作陶を開始します。中国や朝鮮の古作に倣い精妙な作品を発表する初期、そして柳宗悦、濱田庄司等とともに用の美を追求する民藝運動の中核的な役割を果たした時期を経て、晩年には民族造形への飽くなき探究心に導かれるまま自由な境地へと達して独自の造形世界を確立しました。真摯な仕事への取り組みの中で多彩な釉薬を自在に操り「釉薬の魔術師」と称された寛次郎ですが、卓越した釉薬技術に加え、様々な手法をも我が物として生命力溢れる表現世界を築いています。


河井寬次郎『青華鳳凰文瓶』 河井寬次郎『流描花文鉢』 河井寬次郎『辰砂流描花文蓋物』

寛次郎の多様な仕事は後に続く作家の中でさらに枝分かれして、現在にまで様々な形で開花していきます。寛次郎に見込まれ、最も間近で仕事を共にすることとなった河井博次(かわいひろつぐ 1919-93)。寛次郎から独立し陶匠としての生を燃焼させた河井武一(かわいたけいち 1908-89)、高橋一智(たかはしかずとも 1904-83)、上田恒次(うえだつねじ 1914-87)、生田和孝(いくたかずたか 1927-82)。そして現在現役として活躍する作家としては森山雅夫(もりやままさお 1940-)、椋木春水(むくのきしゅんすい 1942-)、河井久 (かわいひさし 1942-)、河井透(かわいとおる 1941-)、河井敏孝(かわいとしたか 1946-)がいます。それぞれが陶匠として、寛次郎から受けた薫陶を胸に、日々自己と向き合って研鑚を積み、独自の技を展開しています。
本展では寛次郎と、彼のもとで技や精神を学んだ作家を取り上げながら、現役の作家の器を使用するお茶会や講演会も開催し、活きた声や器からも寛次郎像に迫ります。

河井寛次郎 炎の造形展作家プロフィール

河井寬次郎『三色双頭扁壺』 河井寬次郎『陶板』 河井寬次郎『呉須泥刷毛目鉢』

第1回講演会 9月21日(金)17:00~

森山雅夫椋木春水河井久+ 鷺珠江(聞き手、河井寛次郎記念館学芸員)

第2回講演会 10月21日(日)17:00~

河井透河井敏孝

◆定員:各50名
◆参加料は不要ですが、入館料が必要です。
※第1回講演会、第2回講演会ともFAXにてお申し込みください。
 FAX:075-957-3126(お問い合わせ:TEL/075-957-2364)
※こちらのイベントは終了いたしました。

現役作家の器を使ってお茶を楽しむ 10月7日(日)11:00-16:00

森山雅夫椋木春水河井久河井透河井敏孝の抹茶茶碗を使って気楽にお茶をお楽しみいただきます。立礼席です。随時お入りいただきますがお待ちいただくこともあります。
◆場所:彩月庵(登録有形文化財、アサヒグループ大山崎山荘美術館、庭園内)
◆定員150名 ◆参加料800円、但し入館料が別途必要
※FAXにてお申し込みください。
 FAX:075-957-3126(お問い合わせ:TEL/075-957-2364)
※こちらのイベントは終了いたしました。

「おちゃかい?」
第三回「その辺の虫、甲虫を愛でる」
10月6日(土)、14日(日)14:00~16:00

ゲスト:山口雄志さん(昆虫研究家)
ナビゲーター:小山田徹さん(美術家)

わたしたちは意外と多くの昆虫に囲まれて生活しています。特に大山崎山荘付近は天王山も近く、庭にも数多くの昆虫が生息しています。今回は昆虫研究 家の山口雄志さんをお迎えして、身近な昆虫、甲虫の世界をうかがいます。
◆定員先着15名
◆参加無料(入館料は別途必要)
申込方法:参加催し名、希望日、お名前、ご住所、ご連絡先番号、ご連絡先FAX番号を記入の上、FAXにてお申込下さい。FAX:075-957-3126
※こちらのイベントは終了いたしました。

大山崎秋茶会 10月27(土)・28日(日)各日とも11:00-16:00 

恒例の中国茶会を開催します。
※お気に入りのお猪口ぐらいの茶杯をお持ちになってご参加ください。
◆最終受付15:30 ◆雨天決行
◆主催/中國茶會・無茶空茶 
◆場所/アサヒグループ大山崎山荘美術館内 庭園、茶室など
◆参加料/1000円(税込、お菓子、お土産付、入館料は別途必要)
◆お問い合わせ/06-6361-6910 中國茶會・無茶空茶 muchakucha@nifty.com
※こちらのイベントは終了いたしました。
 
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