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| 初夏の山荘では新緑の中、庭の池に睡蓮が静かに咲きます。展覧会では花をテーマにした作品をごらんいただきます。印象派の巨匠クロード・モネ(1840-1926)による名画『睡蓮』、気鋭のアーティスト須田悦弘(すだよしひろ)(1969-)による精緻な木彫の『睡蓮』など絵画、版画、陶芸など時代、国、ジャンルを越えて集めたおよそ100点の花をテーマにした作品を本館新館で展示します。 絵画作品はオーギュスト・ルノワール、モーリス・ド・ヴラマンク、ベルナール・ビュッフェ、林武、富岡鐵斎、棟方志功など。陶芸作品は河井寬次郎の器や日本古陶磁などをご紹介します。また、現在活躍中のアーティスト須田悦弘(すだよしひろ)、澤登恭子(さわのぼりきょうこ)の花の作品もご紹介します。 これらさまざまな形で表現された花の作品と夏の山荘をあわせて花の世界をお楽しみいただきます。これらは装飾的な花、自画像としての花あるいは装飾的に表現され、生活空間に潤いを与える花の表現をご紹介します。   また当館ゆかりの『蘭花譜』も展示いたします。『蘭花譜』は大山崎山荘を建てた加賀正太郎(1888-1954)が制作した蘭の木版画です。加賀が情熱を注いだ蘭栽培の集大成として作られたものでその精緻な描写は学術的にも、美術品としても高い評価をえており、特に蘭愛好家には加賀正太郎の名前とともに知られています。 須田の作品は本物と見間違えるほど精巧につくられた木彫の植物。睡蓮やチューリップなど数点を展示いたします。『睡蓮』は当館の新館展示スペースにあわせて作られた作品で5年ぶりの公開です。 1973年生まれの澤登恭子(さわのぼりきょうこ)は若手ながら世界を舞台に発表を続けているアーティストです。本展では、澤登が繰り返し取り上げているテーマである“女性の神秘や力強さ”を表現した『献花-花を産む-』など2点のビデオ作品を展示いたします。 
  会期のはじめ、池の睡蓮のほかに庭園でごらんいただけるのは、紫陽花(あじさい)、百日紅(さるすべり)や合歓(ねむ)の木の花です。梅雨の間は庭園内はしっとりとした雰囲気に包まれ、濡れた岩と苔が目を楽しませてくれます。明るい日差しのなかには桜の葉が濃い影をつくり、日陰のひんやりしたところでは梔子(くちなし)の花がうっすら香ります。睡蓮の見ごろは午前中です。9月には金木犀(きんもくせい)も咲き始めます。 季節のページはこちら >> | ||||
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