「テンプス・フーギット(TEMPUS
FUGIT)」とは、ラテン語で「時は飛ぶ」、「時は逃げる」といった意味で、時間が経過するはやさを表す格言です。古今東西の多くの美術家たちは、この過ぎ去っていく時間に対峙し瞬間を作品のうちにとどめようと挑んできました。
印象派の巨匠クロード・モネは、時間とともにうつろいゆく風景を追いかけてカンヴァスにとどめ、さまざまな連作を手がけました。現代に目を転じると、細密に描いた風景のうえに、同じ場所で撮影した映像を重ねる作品で知られるヤマガミユキヒロは、ひとつのカンヴァス内に多くの瞬間を出現させています。
本展では、現代美術作家のヤマガミユキヒロを迎え、当館所蔵品と作家の作品をとおして去りゆく時間について再考いたします。所蔵品よりモネ《睡蓮》連作などの油彩画、長い歳月を経て風化、退色し時の流れを感じさせる古陶磁、そして、ヤマガミの代表作から大山崎山荘内の移り変わりをとらえた最新作まで、時間をめぐる作品をご紹介いたします。
▼クリックで画像が切り替わります
ヤマガミユキヒロ
《六甲高山植物(睡蓮)》
2015年 作家蔵
キャンバスプロジェクション
(インクジェットプリント、HDビデオ)
4'30"
▼クリックで画像が切り替わります
ヤマガミユキヒロ
《鴨川リバースケープ》
2013年 作家蔵
透明フィルム、モニター
3'18"
▼クリックで画像が切り替わります
ヤマガミユキヒロ
《都市の印象》
2014年 作家蔵
キャンバスプロジェクション
(パネルに鉛筆、HDビデオ)
10'10"
ヤマガミユキヒロ
※美術館では開催いたしません。
「ガトー・ヴェールヴェール」
「ガトー・プールプル」
「国際博物館の日」を記念して、5月17日(日)にご来館された方全員に記念品をプレゼントいたします。