鳥、うさぎ、蛙から空想上の動物グリフィンまで、バーナード・リーチ(1887-1979)の作品にはじつにさまざまないきものが見られます。彫絵、色絵、掻落(かきおとし)など多様な技法でうつわに描かれ、なかでも動物は多くのバリエーションが生みだされました。
柳宗悦(1889-1961)がリーチの優れた陶工としての顕著な資格のひとつとして、絵が描けるということをあげているように、早期からたしかな画力を身につけ、秀逸なドローイングやエッチングを残しています。
1911年、日本の地で偶然に体験した楽焼の絵付のおもしろさに心を奪われ、リーチは陶芸家としての道を歩み始めました。富本憲吉(1886-1963)とともに六世尾形乾山(1851-1923)のもとでやきものの技術を学び、やがてうつわにその画才を存分にふるうことになります。
リーチは自然を深く愛し、周囲の情景を常に観察しスケッチしていた一方で、東西の古作の研究にも熱心に取り組みました。現実の動物から着想を得たもの、伝統的図柄に学んだもの、それらのうつわに描かれた動物たちは、いずれも生を得たようにいきいきとしたリーチ特有のいきものの姿となり、おおらかで柔和な素地に、のびのびと自由に跳躍しているのです。リーチの手掛けたうつわに登場する、ユニークで愛嬌のある動物たちをご紹介いたします。

柳宗悦(1889-1961)がリーチの優れた陶工としての顕著な資格のひとつとして、絵が描けるということをあげているように、早期からたしかな画力を身につけ、秀逸なドローイングやエッチングを残しています。
1911年、日本の地で偶然に体験した楽焼の絵付のおもしろさに心を奪われ、リーチは陶芸家としての道を歩み始めました。富本憲吉(1886-1963)とともに六世尾形乾山(1851-1923)のもとでやきものの技術を学び、やがてうつわにその画才を存分にふるうことになります。
リーチは自然を深く愛し、周囲の情景を常に観察しスケッチしていた一方で、東西の古作の研究にも熱心に取り組みました。現実の動物から着想を得たもの、伝統的図柄に学んだもの、それらのうつわに描かれた動物たちは、いずれも生を得たようにいきいきとしたリーチ特有のいきものの姿となり、おおらかで柔和な素地に、のびのびと自由に跳躍しているのです。リーチの手掛けたうつわに登場する、ユニークで愛嬌のある動物たちをご紹介いたします。
