藤本由紀夫(サウンドアーティスト)がクレー、カンディンスキー、モネの絵画から受けた印象を音と空間全体で表現。視覚と聴覚で絵画を捉える試みの展覧会です。
1920年代。2人の偉大な画家クレーとカンディンスキーは、共にドイツのアートスクール、バウハウスで抽象絵画のコンポジションなど、前衛芸術について学生を指導しました。その頃カンディンスキーは、印象派の作家であるモネの「積みわら」連作の中に、自分たちの抽象作品に類似した音楽的な構造がみられる事を発見し、大変な衝撃を受けたと書き残しています。
ここに藤本由紀夫は着目しました。
本展は、二次元の「絵画」と藤本由紀夫制作の「音」が、空間を構成する展覧会です。静謐な音と色彩の交響楽的効果の演出をお楽しみください。
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