日本人にとって椅子とは?畳生活中心であった日本では、大衆が広く椅子を使い始めたのは明治以降です。一方で、高僧の椅子や、織田信長の椅子、玉座、「社長の椅子」といった言葉にもイメージされるとおり、地位や権力を象徴するものでもあります。
生活におけるひとつのツールでありながら、用途だけでなく造形的に、象徴的に、幅広い可能性を秘めた題材として、工芸家やデザイナーの心を捉え続けているのが椅子です。今日の日本人の生活スタイルや好みに即した椅子作りを目指す作家も増えつつあります。
アサヒグループ大山崎山荘美術館では、京都で活躍した民藝を代表する木漆工芸家・黒田辰秋(1904-1982)の椅子作品を所蔵しています。あわせて、大正から昭和初期にかけて建築された山荘内の作り付けの革張り椅子についても、大山崎山荘のシンボル的存在となっていました。本展ではさらに地元・関西で活躍する工芸家の仕事に光を当て、現役の作家30名による約50脚の力作が登場します。多様なそれぞれの椅子に腰掛けて、機能性や造形性を確かめながら、「今(なう)」の生活スタイルに思いを馳せてみてください。また期間中には「あの人の椅子」コーナーにて、関西でご活躍中の おかけんた氏(タレント)、橋下徹氏(大阪府知事)、山田啓二氏(京都府知事)が座っておられる椅子もお目見えします。
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山本伸二 《オーム貝のベンチ》
2010年 欅、オイル仕上げ 74.0×180.0×63.0㎝(アサヒグループ大山崎山荘美術館本館前にて撮影)
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建田良策 《♯Mーchair》
2008年 松、拭き漆仕上げ 78.0×60.5×55.0㎝
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古家悦子 《deer》
2005年 木:ニヤトー、染色、オイル仕上げ、布:綿、ポリエステル、アクリル、合皮生地(シルクスクリーン)
74.5×54.0×57.0cm
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窪田謙二 《剣(つるぎ)》
2009年 栗、拭漆仕上げ 183.0×71.0×49.0㎝
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雨森一彦 《木のかたち 椅子》
2003年 橡、拭漆仕上げ 55.0×109.0×60.0㎝
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建田良策 《riss'iss》
2010年 キハダ、拭漆仕上げ 45.0×40.0×38.0㎝
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青木義雄 《樽の木のスツール》
2011年 座面:ホワイトオーク(ニッカウヰスキーの古樽材)、足:楢、オイル仕上げ 43.0×58.0×29.0㎝
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八十原誠 《ヤヤコロ》
(左右とも)2010年 ウォールナット、鉄(左は+ぬめ革)、オイル仕上げ
左:45.0×35.0×40.0㎝、右:43.0×35.0×40.0㎝
青木義雄、 雨森一彦、
宇納正幸、 岡田光司、
窪田謙二、 小島雄四郎、
斉藤望
坂田卓也、 笹倉徹、
建田良策、 田中清貴、
玉村嘉章、 佃眞吾、
都築秀行
徳永順男、 戸田直美、
中川勝之、 林靖介、
平松源、 藤嵜一正、
古家悦子
宮本貞治、 村上浩次、
村上有佳、 村山明※、
安井悦子、 安森弘昌、
八十原誠、 山極博史、
山本伸二
※印の椅子作品はパネルのみの紹介となり、椅子以外の作品を展示予定。
- ◆期間:
- 展覧会期間中
関西の著名人のタレントの おかけんた氏、大阪府知事の橋下徹氏、京都府知事の山田啓二
氏の椅子がお目見えします!
※ここで展示される椅子は腰掛けられません。
- ◆期間:
- 展覧会期間中
本展出品作の中からお気に入りの椅子を選んで記入し、受付でご提出ください。展覧会場やブログの中で一部を紹介し、作家にも声を届けます。参加者には記念ポストカードを進呈します。
- ◆内容:
- 各回とも14:00~約30分 ※本館受付にお集まりください。
- ◆定員:
- 20名 ※事前申し込み不要
- ◆参加費:
- 無料(美術館入館料は別途必要)
①6月18日(土) 村山明
②7月 2日(土) 窪田謙二・八十原誠
③7月16日(土) 坂田卓也・佃眞吾
④8月13日(土) 建田良策・安森弘昌
各回とも要予約(先着順)、小学生以上対象。
FAXにて参加受付 (1)参加希望日 (2)お名前 (3)ご住所 (4)お電話番号 (5)FAX番号 をご記入の上 「かんさいいすなう ワークショップ係」まで。FAX:075-957-3126
①7月30日(土) 13:30~16:30、大山崎ふるさとセンターにて
玉村嘉章「樽(たる)の古材を使って小物を作ろう!」
文具、おもちゃなど。
- ◆協力 :
- NPO法人 京都匠塾 、ニッカウヰスキー株式会社
- ◆定員 :
- 30名
- ◆参加費 :
- 1,500円(美術館入館料は別途必要)
※こちらのイベントは終了いたしました。
②8月6日(土) 13:00~16:00、当館レストハウスにて
戸田直美「木のマイスプーン作り」
木でマイスプーンを作り、最後に作ったマイスプーンでデザートを食べていただきます。
- ◆定員 :
- 15名
- ◆参加費 :
- 1,500円(美術館入館料は別途必要)
※こちらのイベントは終了いたしました。
きりこの町・南三陸町のお話 と 「きりこ」ワークショップ
要予約(先着順)、FAXにて参加受付
(1)お名前 (2)ご住所 (3)お電話番号 (4)FAX番号 をご記入の上 「きりこ ワークショップ係」まで。FAX:075-957-3126
- ◆日時 :
- 7月23日(土) 13:00 ~ 17:00
- ◆場所 :
- 大山崎ふるさとセンターにて
- ◆きりこの町のお話 :
- 加藤種男(アサヒビール芸術文化財団事務局長) 他
- ◆定員 :
- 100名
- ◆参加費 :
- 無料(美術館入館料は別途必要)
※こちらのイベントは終了いたしました。