企画展のご案内

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山荘美学 -日高理恵子とさわひらき-
2010年12月15日(水)~2011年3月13日(日)
月曜休館、祝日のときは翌火曜日休館、12月27日(月)~1月3日(月)は冬季休館
主催:アサヒグループ大山崎山荘美術館、協力:オオタファインアーツ,ギャラリー16,小山登美夫ギャラリー


 本展では、何でもない日常から出発して、意表をつく世界を生み出す2人の作家を紹介します。画家・日高理恵子は自宅の庭にある百日紅(さるすべり)を見上げ続け、ほとんど金工細工による細密な線刻画のような世界を描き出します。映像作家・さわひらきは、見慣れた自分の部屋の中に、辺境の地をらくだ、ぞうなど動物が旅して回る光景を導入し、部屋を未知の場所へとつくり変えます。

 冬の大山崎山荘にはゆったりとした時間が流れています。忙しい日々から離れ、山荘にひととき身を置くことで、豊かな日常を取り戻す感覚にスイッチを入れる。本展は当館ならではの時空間を活かした展示をご覧いただきます。さわの映像作品は山荘である本館にて展示します。重厚な木を用いた部屋のアンティークな雰囲気と軽妙な味わいの映像作品を合わせてお楽しみください。樹を見上げて描いた日高の絵画は、安藤忠雄建築の新館、天窓がある空間にて展示することで、樹の枝が空に向かって突き抜けていくような印象を与えることでしょう。

 また、日高作品は池の水面を見下ろして描いたクロード・モネの名作『睡蓮』と同じ空間にて展示します。2人の視点の違いや色による表現の違いにも着目ください。


日高理恵子

《空との距離Ⅵ》》
日高理恵子
2008年
麻紙、岩絵具(240x240cm)
《空との距離Ⅵ》
2008年
麻紙、岩絵具
(240x240cm)
《空との距離Ⅶ》
日高理恵子
2008年
麻紙、岩絵具(240x240cm)
《空との距離Ⅶ》
2008年
麻紙、岩絵具
(240x240cm)
《空との距離Ⅷ》
日高理恵子
2010年
3点組み
麻紙 岩絵具(200x200cm)
《空との距離Ⅷ》
2010年
3点組み
麻紙 岩絵具
(200x200cm)
《空との距離Ⅷ》
日高理恵子
2010年
3点組み
麻紙 岩絵具(200x200cm)
《空との距離Ⅷ》
日高理恵子
2010年
3点組み
麻紙 岩絵具(200x200cm)

さわひらき

《elsewhere》
さわひらき
2003年 映像作品
《elsewhere》
2003年 映像作品
《airliner》
さわひらき
2004年 映像作品
《airliner》
2004年 映像作品
《in here》
さわひらき
2005年 映像作品
《in here》
2005年 映像作品

《eight minutes》
さわひらき
2005年 映像作品
《eight minutes》
2005年 映像作品
《trail》
さわひらき
2005年 映像作品
《trail》
2005年 映像作品


作家略歴

日高理恵子(ひだか りえこ) (1958年東京都生まれ)

日高理恵子(ひだか りえこ) 武蔵野美術大学大学院にて日本画を学ぶ。東京在住。卒業以来一貫して樹を描く。日本画の画材を用いて描くが、日本画の公募展などでは発表せず、現代美術のフィールドで作品を発表してきた。細かく刻まれた線による独特な絵は、樹を下から見上げて描くこと、そして見えるものをしつようなまでにその通りに線描で繰り返し表現することから生まれている。1995年から一年間文化庁芸術家在外研修員としてドイツに滞在。現代美術のグループ展など世界各地で作品を発表している。今回は、自宅の庭に植えられた百日紅をモチーフとする近作の大型絵画と新作ドローイングを展示する。



さわひらき (1977年石川県生まれ)

さわひらき 高校卒業後、イギリスに渡りロンドン大学スレード校美術学部にて彫刻の修士号を取得。ロンドン在住。友人の手伝いでコンピュータのアニメーションソフトを使ったことがきっかけとなりビデオ作品を手がけるようになる。最初の作品『dwelling』(2002)は、アパートの部屋の中をジェット機が静かに飛んでいくという意表をついたイメージを表現し一躍注目を集める。室内の動くはずのないものを動かす映像等により、部屋をモチーフとする作品を世界各地で発表、好評を博している。今回は日本初公開となる作品から新作まで含め8点を公開する。


常設展

新館ではクロード・モネ『睡蓮』、本館では民藝の逸品をご覧いただきます。

クロード・モネ『睡蓮』 1914年~1917年 200×200㎝

クロード・モネ『睡蓮』 1914年~1917年 200×200㎝

アーティストトーク:日高理恵子・武蔵野で暮らし描くこと

◆日時:
2011年1月22日(土)14:00~15:30

◆参加費:
無料(美術館入館料は別途必要)

◆定員:
20名(先着順)

◆参加受付:
FAXにてお申し込みください。FAX:075-957-3126
①お名前 ②ご住所 ③お電話番号 ④FAX番号 をご記入の上、「山荘美学アーティストトーク係」まで


※こちらのイベントは終了いたしました。

学芸員によるギャラリートーク

◆日時:
12月19日(日)、25日(土)、2011年1月9日(日)、15日(土)、2月5日(土)、20日(日) 
各日14:00~14:30

◆参加費:
無料(美術館入館料は別途必要)

◆参加受付:
不要。当日時間までに館受付にお越し下さい。

※こちらのイベントは終了いたしました。


「おちゃかい?」 第15回「音を愛でる」

「世界のむこう側」をテーマとするレクチャーシリーズ。今回は、正十二面体スピーカーの制作者である鶴林さんに音響の魅力について伺います。


ゲスト:鶴林 万平(SONI HOUSE主宰、音響設計家)
1975年大阪府生まれ。京都造形芸術大学洋画コース卒業。CCA北九州現代美術センターにてリサーチプログラム終了。2002年よりサウンドアーティストとして音響を扱った作品を制作する。2004年よりオリジナル12面体スピーカーの開発を開始。スピーカーを使ったイベント・ワークショップを各地で開催する。音響機器製造メーカーにて、スピーカー設計・製造に従事した後、2008年より奈良の自宅をsonihouseとして、音と食のイベント「家宴」を企画開催する。

鶴林 万平 (つるばやしまんぺい)

ナビゲーター:小山田 徹(京都市立芸術大学美術科准教授、美術家)
1961年鹿児島生まれ。京都市立芸術大学日本画科卒業。1998年までパフォーマンスグループ「ダムタイプ」で舞台美術と舞台監督を担当。平行して「風景収集狂舎」の名で様々なコミュニティ、共有空間の開発を行ない現在に至る。近年、洞窟と出会い、洞窟探検グループ「Com-pass Caving Unit」メンバーとして活動中。

小山田 徹(こやまだとおる)
◆日時:
2011年3月5日(土)、6日(日)14:00~16:00

◆定員:
15名(先着順)

◆参加費:
無料(美術館入館料は別途必要)

◆場所:
野趣あふれる当館茶室

◆参加受付:
FAXにてお申し込みください。FAX:075-957-3126
①お名前 ②ご住所 ③お電話番号 ④FAX番号 をご記入の上、「おちゃかい?係」まで


※定員に達しましたので受付は終了しました。

クリスマス、バレンタイン カップル来館記念

◆日時:
12月18日(土)~26日(日)、2月11日(金、祝)~13日(日)

◆内容:
ご来館いただいたカップルにもれなく記念品(京都で活躍する人気アクセサリー作家、初雪・ポッケによるオリジナル・メッセージカード。250円にて当館ショップにて販売しております。)を、お二人に1点ずつプレゼントします。※カップルは友人でも可。

初雪ポッケカード 初雪ポッケカード 初雪ポッケカード

「山荘をイメージした家の形に蓮の葉のような雪が降り積もっていく表紙です。中には山荘の細やかな装飾をモチーフにLOVEの文字をちりばめました。山荘のどのモチーフなのか、宝探しのように鑑賞するのも楽しいです。 大切なひとへ想いを綴っていただければ幸いです。」 
初雪・ポッケ


※こちらのイベントは終了いたしました。


京都市内にて同時開催

「日高理恵子 ― 見ること」

◆会期:
2011年1月11日(火)~2月4日(金) 12:00~19:00(日曜・最終日~18:00迄)月曜休

◆内容:
ギャラリー16
京都市東山区三条通白川橋上ル石泉院町394 戸川ビル3F
TEL : 075-751-9238  URL : http://www.art16.net/

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