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濱田庄司(1894-1978)は、工芸の質向上を願う、ルノワールの言葉に励まされ工芸の道を志しました。陶芸家として技を磨き、生活に根ざした重厚で力強く放胆さに満ちた作品を数多く生み出し、民藝運動の旗手として活躍するようになりました。 |
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濱田の到達した技術や感性の源泉には、彼が蒐集した、世界各地の膨大な工芸品がありました。このたび、これまでまとまって外部で紹介される機会が殆どなかった彼の蒐集品を、濱田の作品ととともに紹介します。本展は、彼が自らの審美眼で蒐めた品々から、美の本質をどのように受け取り、咀嚼して自身の作品に繋げ表現世界を築いていったのか、制作の原点を探ります。
濱田は日本だけでなく東西を問わず世界各地を旅しながら、工芸品の調査、蒐集の旅を行いました。蒐集されたものは陶器や染織品、家具、原始美術など幅広いジャンルに及び、総数約3000点が、彼が晩年に設けた「益子参考館」(栃木県・益子町)に遺されています。本展では、日本最南端の窯で制作された、珊瑚の白い粒の結晶が美しい『パナリ焼壺』、や中国先史時代のアンダーソン土器として知られる『彩陶壺』など、大変に珍しい器や、各地の品々も賑やかに登場します。 |
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